「1kgほど体重が増えていますね」
動物病院でそう言われたとき、正直びっくりしました。まったく気づいていなかったからです。
実は同じことが、実家のフレンチブルドッグにも起きていました。久しぶりに帰省した私が「まるまる太ってる!」と驚いたのに、毎日一緒にいる両親は気づいていなかったんです。
今回は、その「気づけなさ」と、獣医師と相談して実際に行ったダイエットの話を書きます。
この記事は運営者の実体験です。運営者は獣医師ではありません。体重管理の方法は、その子の状態によって大きく変わります。必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。
毎日見ていると、気づけない
まず、実家の話から。
久しぶりに帰省したとき、フレンチブルドッグの母犬がまるまると太っていて驚きました。明らかに前回と違うんです。
ところが両親は、まったく気づいていませんでした。ごはんの量を増やしたわけでも、おやつをたくさんあげていたわけでもない。それなのに、いつの間にか太っていた。
結局、病院でもダイエットを勧められて、一時期ダイエット用のフードに切り替えることになりました。
毎日見ている人ほど、変化に気づけない。これはもう、仕方のないことなのだと思います。
うちの子の場合:カルテに記録はあったのに
そして、今の子でも同じことが起きました。
うちの子はストルバイト結石で、血尿が出るたびに通院しています。そのたびに体重は測ってもらっていました。
ただ、測った数値はカルテに記録されるだけで、毎回報告があるわけではありません。だから私も、体重の変化には気づいていませんでした。
ある日の受診で、先生から言われたのがこの一言です。
1kgほど体重が増えていますね。
10.3〜10.5kgを維持していたはずが、気づけば11.3kgになっていました。
体つきからして「肥満」というほどではなかったようですが、「しばらく維持していた体重に戻しておいた方が体にはいい」とアドバイスをもらいました。
思い当たったのは、夏の過ごし方
言われて振り返ってみると、心当たりがありました。夏です。
フレンチブルドッグは暑さに弱いので、夏場はなかなか外に出られません。お散歩の時間も減り、運動量が落ちます。
それなのに、ごはんの量は同じまま。
さらに、外に行けないぶん家で一緒に遊ぶ時間が増えます。そうすると、何かと褒めたくなって——おやつを普段より多くあげてしまっていたんです。
運動量は減り、摂取量は増える。今考えれば、太らない方が不思議でした。
短頭種は夏の運動制限が避けられないので、この犬種特有の落とし穴かもしれません。
「運動量が増えれば痩せる」は間違いでした
体重増加を指摘されたのは、秋から冬にかけてのことでした。
だから私は、こう言いました。
「これから涼しくなって運動量も増えるので、体重も落ちますかね?」
返ってきたのは、はっきりした答えでした。
犬は、多少運動量が増えたくらいでは痩せません。
体重を落とすには、物理的にごはんの量を減らし、おやつも減らすこと。それが必要だと言われました。
正直、これは目から鱗でした。「散歩を増やせばなんとかなる」と思い込んでいたので。
先生が教えてくれた「かさ増し」という方法
とはいえ、ごはんを減らすのは気が引けます。お腹が空いてかわいそうですし、欲しがられたら心が折れそうです。
そこで先生が教えてくれたのが、かさ増しでした。
いつものフードの量を減らして、そのぶん野菜などを細かく刻んで足すといいですよ。
フードの量は減るけれど、器に入っている量は変わらない。これなら満足感を保てます。
うちの子は「もやし」でした
かさ増しによく使われる野菜といえばキュウリですが、うちの子には使えませんでした。キュウリはミネラルが豊富で、ストルバイト結石の子は避けた方がいいとのことだったからです。
そこで選んだのが、茹でたもやし。細かく刻んでフードに混ぜます。
これが、思いがけず一石二鳥でした。
茹でたもやしは水分が摂れます。ストルバイト結石の子は「水分をたくさん摂って、たくさんおしっこをする」ことが望ましいとされているので、ダイエットと水分補給を同時に叶えられたんです。
おやつは茹でた大根に
おやつも見直しました。市販のおやつを減らして、茹でた大根に。
こちらも水分が摂れるので、同じ理由で相性が良かったです。
結果:3か月で1.3kg減
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| もとの体重 | 10.3〜10.5kg |
| 増えた体重 | 11.3kg |
| 方法 | フードを減らし、茹でたもやしでかさ増し/おやつは茹でた大根 |
| 期間 | 約3か月 |
| 結果 | 約1.3kg減 |
拍子抜けするくらい、スムーズでした。
大変だったことは、特にありません
正直に書きますが、苦労した記憶がありません。
うちの子は好き嫌いがなく、野菜でも何でも食べてくれる子なので、もやしダイエットもすんなり受け入れてくれました。茹でた大根も、嫌がらずに食べていました。
これはその子の性格によるところが大きいと思います。野菜を食べない子だと、また別の方法が必要になるはずです。だからこそ、獣医師に相談する意味があります。
今はどう維持しているか
元の体重に戻ったので、もやしのかさ増しは終了しました。
ただし、フードの量は元に戻していません。以前あげていた量より、1日40gほど少なめにして様子を見ています。
結局のところ、以前の量が、この子には少し多かったということなのだと思います。
ちなみに、フード代を含めた月々の費用については別の記事にまとめています。療法食に切り替えてから、フード代は月6,500円ほど増えました。
この経験から思うこと
1. 体重は、記録して比べないと気づけない
うちの子は毎回体重を測ってもらっていたのに、それでも気づきませんでした。数値が記録されているだけでは、変化に気づけないんです。
今は、受診のたびに「前回と比べてどうですか」と聞くようにしています。それだけで、ずいぶん違います。
ご家庭で測るなら、体重計に月1回乗せてメモしておくだけでも十分だと思います。
2. 夏の後は、要注意
フレンチブルドッグは、夏に運動量が落ちるのを避けられません。暑さが落ち着いた頃に一度体重を確認するのは、この犬種には合っている習慣かもしれません。
3. 「散歩を増やせば」は通用しない
これが一番の学びでした。減らすべきは、まず入ってくる量。
ただし、いきなり量を減らすと栄養バランスが崩れることもあります。何をどれだけ減らすかは、必ず獣医師に相談してください。我が家も、先生の指示があったからこそ安心して進められました。